遺言書だけじゃない!元気なうちに作る「終活合意書」のすすめ

2025年08月10日 10:38

「終活」と聞くと、多くの人が「遺言書」を思い浮かべるかもしれません。もちろん遺言書は大切なものですが、実はそれだけではカバーできない大切な約束があることをご存知でしょうか?今回は、元気なうちに家族や大切な人と交わしておくべき「終活合意書」について、そのメリットや具体的な内容をご紹介します。

1. なぜ遺言書だけでは不十分なの?

遺言書は、亡くなった後の財産の分け方について法的な効力を持つ文書です。しかし、そこには書けない、もしくは書くのに適さない「家族間の約束」がたくさんあります。

・誰が介護をしてくれるか、その費用負担はどうするか?
・延命治療を希望するか、しないか?
・お墓はどこにどういう形で建てるか?
・ペットを誰が引き取るか?

これらは、家族全員で話し合い、お互いが納得した上で取り決めておくべきことです。そして、その話し合いの結果を明確な形で残しておくのが「終活合意書」です。

2. 「終活合意書」を作る3つのメリット

終活合意書を作成することで、主に3つのメリットがあります。

① 家族間のトラブルを未然に防ぐ
介護や財産分与、お墓の問題は、家族関係を悪化させる大きな原因になりがちです。元気なうちに自分たちの意思を明確にしておくことで、将来の「言った、言わない」のトラブルを防ぐことができます。
② 家族が迷わずに済む
いざという時、家族が最も困るのは「どうしたら良いか分からない」ということです。延命治療を続けるか、やめるか。どの病院を選ぶか。そうした判断を迫られたとき、合意書があれば、あなたの意思を尊重し、迷わずに行動することができます。
③ あなたの「最後の意思」が尊重される
「自分らしく最期を迎えたい」と願うのは、誰もが抱く想いではないでしょうか。終活合意書は、遺言書とは違う形で、あなたの人生観や価値観を反映した「最後の意思」を伝えるための大切なツールです。

 終活合意書には何を書く?具体的な項目例

終活合意書に決まった形式はありません。家族構成やライフスタイルに合わせて、自由に作成することができます。以下は、盛り込むべき主な項目です。

介護・医療に関すること
・介護の分担や費用負担について
・延命治療に関する希望(リビングウィル)
・病状が悪化した際の連絡先、キーパーソン
死後のこと
・葬儀の形式(家族葬、一般葬など)
・お墓や供養の方法(お寺、樹木葬、散骨など)
・遺品整理の希望
生活に関すること
・財産管理を誰に任せるか
・ペットの引き取り手、飼育費用について
・デジタル遺品(PCやスマートフォンのパスワードなど)の扱い

これらの項目について、ぜひ一度、家族でじっくりと話し合ってみてください。

自分で作るのと、行政書士に頼むのはどう違う?

「合意書なら自分で作れるのでは?」と思う方もいるかもしれません。もちろん、ご自身で作成することも可能です。しかし、専門家である行政書士に依頼することで、より確実な合意書を作成することができます。

【自分で作る場合】

・費用を抑えることができます。
・ただし、法律に不慣れなため、内容が曖昧になったり、法的効力が不十分な文書になってしまうリスクがあります。

【行政書士に頼むメリット】

・あなたの希望を法的に有効な文章に落とし込める
・第三者の視点で公平な合意書を作成できる

終活合意書は、あなたの未来と、家族の未来を守るためのお守りのようなものです。まだ先のことだから…と思わず、元気なうちに、あなたの想いを形にしておくこと。それが、円満な終活への第一歩です。

弊事務所では、合意書の作成代行を、1通8,800円~というリーズナブルな価格で承っております。お気軽にお電話、メール、またはLINEにてお問い合わせいただければ幸いです。遠方にお住まいのお客様にも、電話、メール、LINEでの対応が可能ですので、どうぞ安心してご連絡ください。

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